
映画『きっとうまくいく』
笑って、泣いて、最後は心温まる。
そんなまるで絵に描いたような理想の感情をもたらしてくれる、傑作のインド映画です。
そんな理想の映画だからこそ、3時間近くある上映時間もあっという間に過ぎますし、映画レビューサイトの評価も全て4.0以上あるんですよね。
僕もこの作品が大好きで、今までに何度も視聴し、その度元気をもらっています!
個性あるキャラクターやストーリーが光るこの作品。ただ旅好きとして見逃せないのが、ちょこちょい挟まれる色鮮やかな街並みや自然の描写。僕と同じように気になった人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、『きっとうまくいく』に出てくる絶景の数々をいっしょにみていきましょう!観たことあるあなたもきっとまた見返したくなりますよ〜。
それではみなさん、映画で世界を旅しよう!!
目次
あらすじ
あなたの人生が光り輝くヒントがきっとある!大学時代の親友3人が織りなす、至高の人生感動エンターテインメント。 舞台は日の出の勢いで躍進するインドの未来を担うエリート軍団を輩出する、超難関理系大学ICE。未来のエンジニアを目指す若き天才が競い合うキャンパスで、型破りな自由人のランチョー、機械よりも動物が大好きなファラン、なんでも神頼みの苦学生ラージューの“三バカトリオ”が、鬼学長を激怒させるハチャメチャ珍騒動を巻き起こす。 彼らの合言葉は「きっと、うまくいく!!」 抱腹絶倒の学園コメディに見せかけつつ、行方不明になったランチョーを探すミステリー仕立ての“10年後”が同時進行。その根底に流れているのは、学歴競争が過熱するインドの教育問題に一石を投じて、真に“今を生きる”ことの素晴らしさを問いかける万国普遍のテーマなのだ。
もしまだ『きっとうまくいく』を鑑賞していない方

『きっとうまくいく』のロケ地+近くの観光スポットも合わせて紹介
映画の舞台になる場所は主に3種類あります。彼らが学生時代を過ごしたICE(インドの名門工科大学)、ランチョーを探して最初にたどり着くチャンチャル邸のあったシムラー、そして最後に彼を見つけた美しい湖のあるラダックです。
今回はこの3つのロケ地+αで近くの観光スポットについても紹介していきます。
1. ICE
このうちICEは架空の大学で、そのモデルになったと言われるのがIIT(インド工科大学)です。
http://nfcm.com.hk/より抜粋
インドでは知らない人のいない、まさに名門大学。話によると、IIT(インド工科大学)の受験に落ちた人がマサチューセッツ工科大学に行くと言われてているほどの名門大学だそうです。
それは退学の話が出たりした時点で自殺する人が出てきてもおかしくないなと思いますよね。
彼らの過ごした寮などは実在せず、あまりロケ地という感じではないので今回はさらっといきます。
2. シムラー
インド北部に位置する都市「シムラー」。
ファルハーンとラジューが最初に訪れた、チャンチャル邸があった場所ですね。
彼らはここでランチョーに関するとんでもない事実を知ることになりますよね。今までコメディや青春ドラマ風だったのが一変してサスペンス風に変わったことに驚いた方も多いのでは?
僕はほんとに驚いて、最初見た時は画面の前で1人でつっこんでましたね笑
ヒマラヤ山脈の麓にあるシムラーは夏でも涼しくインド有数の避暑地として知られています。それもそのはず、シムラーが位置するのは標高約2000メートルの場所なのですから。
イギリス統治時代はイギリス人の避暑地となっていたため、このようにヨーロッパ風な街並みが広がっています。カラフルな街並みに山上特有の雲がかかった際は本当に幻想的で美しいそうです。
ちなみに近くで見るとこんな感じ。
こうみるとさながらジブリ映画に出てきてもなんら遜色ないですよね。「魔女の宅急便」でキキが配達にきそうですもん笑
山の中を走る世界遺産 カルカ・シムラ鉄道
なんと世にも珍しい山の中を走る列車がここシムラーにはあるのです。それが世界遺産にも登録されている、カルカ・シムラ鉄道。この列車を目当てに訪れる人も数多くいるんだとか。
実際に山の中を通る瞬間がこちら!
日本では考えられない、乗客が身を乗り出しているのもインドらしいですね。
この列車、1日に5本しか運行しないのですが、観光用の特別列車はなんとそのうち2本だけ。
しかも予約必須らしいので、もし訪れる際利用したいという方はお気を付けを!乗車の数日前には現地で切符を手に入れておくと良いかもしれません。
まるでヨーロッパの街並み!シムラーの街
先ほども少し触れましたが、ここシムラーは昔イギリスの植民地時代に避暑地だった場所。そのため街の中心部はまるでヨーロッパのような雰囲気です。
このインスタグラムの投稿者であるkomeさんの写真がとてもわかりやすいですが、英国風の建物にインドっぽい少しレトロな趣ある建物がまたいい感じにマッチし、最高にいい雰囲気の味わえる空間になっています。
こんな場所でお酒飲んでわいわいできたら最高に楽しいでしょうね〜。(コロナ早く終息してくれ〜!)
3. ラダック
さんざん探したランチョーが住んでいたのは天空に一番近い湖の1つと言われているパンゴンツォのある「ラダック」でした。
ヒロインのピア、親友のファルハーンとラジューが、ランチョーと大学卒業以来の再会を果たし、ランチョーがサイレンサー(チャトゥル)に、契約交渉中の著名な発明家「フンスク・ワングル」は自分であることを電話で告げるシーンです。
美しい背景に全く引けをとらないぐらいの名シーンですよね!個人的にはこのチャトゥルがほんとにいい陰の引き立て役になってて好きなんですよね〜。

Druk White Lotus School(ドゥルクホワイトロータススクール)
彼らが通っていた 大学は実在しませんでしたが、なんとランチョーが教師をしていた学校(ランチョ・スクール)のロケ地は存在しました。「Druk White Lotus School(ドゥルクホワイトロータススクール)」という名前で、今でも学校できちんと生徒も通っているみたいです。
しかし、観光地としても有名になっているので、普通に入って写真撮影してもOKなんだとか。ただ一応許可は取った方が無難かもしれません。
壁は映画の影響でこんな可愛い感じになってます!これは映えですな〜。
ラダック観光の拠点、レーの街並み
ラダック観光する際その拠点になるのが「レー」という街。
いい意味で別名インドらしくないインドとも呼ばれています。カラコルム山脈とヒマラヤ山脈に挟まれた秘境にあるラダック地方は、中国のチベット自治区よりもチベット文化が残ると言われる場所です。その中心地であるレーは、インドにありながら住民のほとんどはなんとチベット民族なんですよ。
正直このレーだけの観光でも大満足してしまうような、そんなスポットがたくさんあります。いくつか紹介しますね。
①レー王宮
この最高にイカす、バイク乗りのお姉さんの背景に写っているのが「レー王宮」。かつてラダック王国によって築かれた城で、ゴツゴツした山の上にたたずむそのお城は、なんだか 冒険心をくすぐられるものがあります。
②シャンティ・ストゥーパ(Shanti Stupa)
レーの町外れにある「シャンティ・ストゥーパ(Shanti Stupa)」も、人気観光スポットのひとつです。この建物、日本人僧侶とラダックの仏教徒、そしてインド政府が協力して作った建造物なんです。白亜の美しい外観にチベット仏教と日本の仏教が融合した装飾は、なんだか趣深いですよね。世界史専攻だったので、余計そう感じたのかも。
③ティクセ ゴンパ(Thiksey Gompa)
冬は結構この辺までたどり着くのに苦労するみたいですが、苦労してたどり着くとこんな素晴らしい景色が見られるかもしれません。これは頑張っていく価値ありですね。
まとめ

今回はインドの名作映画『きっとうまくいく』のロケ地を紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
実際にこの映画を観てランチョーみたいな友達が自分の学生時代いたらな〜と思った方も多いのでは?僕もそうでした。
実際にランチョーや親友のファルハーンとラジューがいるわけではありませんが、ロケ地をこの記事でめぐり、彼らといっしょにいるような感覚を味わってもらえたらとても嬉しいです!
最後はみなさんいっしょに〜
「Aal izz Well〜(アールウィズエル〜)」!!!
今回紹介した映画の他にもインドが舞台の映画って結構あるんですよ!もしこの作品を見てインド映画に興味を持った方のために他のインド映画とそのロケ地をまとめた記事もあるのでよかったら。
『きっとうまくいく』のようなコメディ映画好きにはこちら↓
実際に僕がインドのデリーを旅行したブログ記事はこちら↓